雨の中の妄想

雨がふってるといつもの景色もちょっと違って見える。
ここは太陽系のとある惑星。時折大気から大量の水が降ってくるようだ。生物たちはその大気と地面の間で暮らしている。水しぶきをあげて行き交う鉄の塊。傘をさして赤ランプが青になるのを待っている生物の群れ。通路の横には彼らの巣がたくさん並んでいる。当たり前のことなんだけど変な感じ。
宇宙の広さから考えると、地球なんてほんの一瞬の砂粒みたいなもんだろう。その地球に生物がいるのも太陽系のほんの偶然。その生物がたまたま人間になって、その途中の1つとして生まれたのが自分。偶然が重なって有機物が反応したり電気信号が流れてる塊だ。宇宙からみると気が遠くなるほど小さい存在。人はそんな事みんな分かってるのに、一人一人明日たべるご飯とか将来とかを考えて一生懸命だ。当たり前のことなんだけど変な感じ。