梅雨の終わり?

たいした事じゃないんだけどね。なんだかすごく凹んだんだよ。


夕方にチャリに乗ってバイト先に向かってたんだけどね。信号待ちの時にふと道路わきを見たら動くものがいた。よく見たらセミの子供なんだな。道路の隅っこにいて、歩道との段差を上ろうと一生懸命なんだ。なにげない段差なんだけど、つるつるすべるみたいでなかなか登れないでいる。まだ今年はセミの声を聞いてないからこいつは一番ゼミかなとか思うと、なんだか手伝ってあげようかなって気になってくる。後ろの婆さんに変な目で見られても気にせずチャリから降りてそのセミを近くの木まで運んでやろうかとか迷ってたんだけど、信号が青になって結局す通りしちゃった。無事にセミになれよとか、明日はどこかでうるさく鳴くんかなとか考えながらバイト先に行ったのさ。


バイトの後、同じ道を引き返した時にそこでセミを探したのがいけなかった。セミの子は歩道との段差は越えれてたんだけど、ヨチヨチ歩きにはあの歩道の幅は広すぎたみたい。誰だか知らないけど、避けて通れよ!


7年間も土の中にいて、これからって時にひどい災難だよ。

それで凹んだってだけの話。

でももっと悲しいのは、そんな記憶も数時間したらもうほとんど薄れちゃってるってこと。
人間、自分が思ってる以上に忘れやすいんだね。